毎朝、息が詰まるような満員電車に揺られ、パソコンの画面と無機質なコンクリートの壁に囲まれて1日が終わる。休日にふと立ち寄ったインテリアショップで無垢材の家具に触れたとき、「もっと自然の近くで、木に携わる仕事がしてみたい」——そんな想いが頭をよぎったことはありませんか?
「でも、未経験から林業なんて無理だろう」「東京での安定した生活を捨てるのは怖い」「移住や転職には莫大なお金がかかるはず」
そんな不安を抱えるあなたに、いま最もおすすめしたい場所があります。それが、新潟県最北の城下町「村上市」です。
村上市が用意している手厚い「移住支援金」と、国が推進する未経験者向けの林業就業支援「緑の雇用」制度を掛け合わせることで、金銭的な不安をクリアにし、ゼロから一生モノの技術を身につけながら、大自然の中で暮らすという夢のライフスタイルが実現できるのです。
村上市を舞台にした「ON(林業という仕事)」と「OFF(村上での豊かな暮らし)」のリアルな未来予想図をお届けします。
【ONの生活】未経験の不安をゼロに。「緑の雇用」で育つ森のプロフェッショナル
「木に携わる仕事がしたい」という想いがあっても、チェーンソーを触ったこともない未経験者がいきなり森の仕事に就けるのか。その最大の壁を取り払ってくれるのが、林野庁が推進する「緑の雇用」制度です。
「緑の雇用」の最大の魅力は、「働きながら、給与をもらいながら、林業の技術を体系的に学べる」という点です。専門学校に通って自費で学ぶのではなく、審査をクリアした村上市内の認定林業会社や森林組合に「正社員(または契約社員)」として就職し、そこから手厚い育成プログラムがスタートします。
全くの未経験者はもちろん、「学生時代に少し森林について学んだことがある」「趣味のDIY等で木に触れるのが好き」といった、木材や森に少しでも関心がある方にとっても、本格的に林業のキャリアをスタートさせる絶好の機会です。
■ 1〜3年目:フォレストワーカーへの道
入社後、まずは「フォレストワーカー研修」が始まります。ベテランの指導員がマンツーマンに近い形でつき、山の歩き方から始まり、刈払機やチェーンソーの安全な使い方、木の伐り方(伐倒)まで、基礎の基礎から丁寧に教えてくれます。研修期間中も当然お給料は支払われます。
■ 資格取得も全面バックアップ
林業には、チェーンソーや小型移動式クレーン、玉掛けなど様々な資格や特別教育が必要です。「緑の雇用」制度を利用して育成を行う事業体には国から助成金が出るため、あなたは自己負担なし(または極めて少ない負担)で、一生モノの国家資格や技能講習を次々と取得していくことができます。防護ズボンや安全靴といった高価な必須装備品も、事業体の補助で揃えやすい環境が整っています。
■ 村上での「ON」の1日
朝7時、澄み切った空気の中、現場の山へ向かいます。現場に到着し、安全確認を入念に行ったら作業開始。自分が手入れをしたことで、薄暗かった森にパッと太陽の光(木漏れ日)が差し込む瞬間は、何度経験しても感動があります。「自分がこの環境を守り、木という資源を生み出している」という確かな手応え。夕方には作業を終え、日が暮れる前には山を下ります。残業も少なく、身体を動かした心地よい疲労感とともに仕事が終わる。これが村上での「ON」の姿です。
【OFFの生活】海、山、川、そして温泉。村上市だから叶う極上の日常
仕事が終われば、そこからは村上市ならではの贅沢な「OFF」の時間が待っています。村上市は、西は日本海、中心には清流・三面川(みおもてがわ)が流れ、東は雄大な山々に抱かれた、自然の恵みの宝庫です。
■ 疲れた身体を癒す「瀬波温泉」
林業でしっかり身体を使った後、車を少し走らせれば、開湯100年を超える名湯「瀬波温泉」があります。日本海に沈む夕日を眺めながら露天風呂に浸かれば、筋肉の疲れも日々のストレスも波音とともに溶けていきます。東京では休日の特別なイベントだった「温泉」が、村上では「仕事帰りの日常」に変わります。
■ 豊かな食と城下町の風情
村上といえば「鮭」が有名です。冬の風物詩である塩引き鮭をはじめ、「村上牛」、そして地元で採れた新鮮な海の幸と山の幸が食卓を彩ります。水が美味しいからこそ造られる「大洋盛」や「〆張鶴」といった日本酒の銘酒と一緒に。庭でバーベキューをしながら、地元で買った新鮮な食材を肴にグラスを傾ける週末は格別です。
また、休日は城下町の風情が残る町屋通りを散策したり、日本海で釣りやSUPを楽しんだりと、趣味の時間が無限に広がります。
■ 圧倒的な住環境の違い
東京で「庭付き一戸建て」を持つのは至難の業ですが、村上なら十分手の届く現実です。広々とした土間のある古民家を買って、自分が山で間伐した木材を使ってDIYで家具を作る。薪ストーブを導入して、自ら割った薪で冬の暖をとる。林業という仕事と、日々の暮らしがシームレスに繋がる、これ以上ないほど豊かな循環が生まれます。
なお、ここで活用できるのが空き家バンク制度です。空き家バンクは移住定住、二地域居住者向けの制度となっており、最低80万円から土地付きの空き家を購入することができます。
「海の近く」や「山の近く」、「部屋数が多い物件」や「畑付きの物件」など家族構成や望む生活スタイルによってあなたにぴったりの物件を探してみてはいかがでしょうか。
また、村上市では県外在住の空き家バンク購入者で該当する改修工事を行う方に対して「空き家バンク移住応援補助金」で改修費の一部補助を行っていますので、こちらもぜひ活用してみてください。
【最大の安心材料】初期費用をカバーする「最大数百万円」の移住支援金
「仕事も暮らしも最高なのは分かった。でも、家族を連れて移住する初期費用が…」
住まいの準備、引っ越し代、車の購入費など現実的なお金の計算で足踏みしてしまう方も多いでしょう。そこで最大のセーフティネットとなるのが、村上市が提供する「移住支援金」です。
■ 東京圏からの移住者に驚きの支給額
直近10年間のうち通算5年以上、かつ直近1年以上連続して「東京23区に在住」または「東京圏から23区へ通勤」していた方が村上市へ移住し、「就業要件」または「関係人口要件」のいずれかに該当した場合、支給されます。「就業要件」では、県が指定する対象求人「にいがた起業情報ナビ」に登録されている事業体(林業の事業体も登録されている場合があります)に就業するなどの要件を満たした場合、「関係人口要件」では、村上市出身や村上市の移住体験を利用し、かつ、農林水産業に従事した方が対象となり、以下の支援金が支給されます。
- 単身での移住:60万円
- 2人以上の世帯での移住:100万円
■ さらに「子育て世帯」には破格の加算が!
もしあなたに18歳未満のお子さんがいる場合、なんと「子ども1人につき100万円」が加算されます。
例えば、夫婦と18歳未満のお子さん2人の「4人家族」で東京から村上市へ移住し、移住支援金に該当した場合、基本額100万円+(加算額100万円×2人)= 合計300万円もの支援金が支給される計算になります。
これだけの資金があれば、引っ越し費用はもちろん、生活に必須となる中古車の購入、冬用タイヤの準備、新しい家具の購入など、雪国での新生活の立ち上げにかかる初期費用をほぼ全てカバーできると言っても過言ではありません。
また、林業でしっかりと給与をもらいながら(緑の雇用)、移住の初期費用は支援金でカバーする(村上市の制度)。この2つの制度をフル活用することで、貯金を大きく切り崩すことなく、極めて安全に新しい人生のスタートを切ることができるのです。
準備は整っています。あとは、あなたの「一歩」だけ
毎日パソコンの画面を見つめ、満員電車にすり減っていた時間が、村上では「森を育て、木と触れ合い、温泉で癒され、家族と美味しいご飯を食べる時間」に変わります。
未経験から技術を身につけるための「緑の雇用」という教育・収入のベースがあり、新生活を立ち上げるための「移住支援金」に該当となれば、さらに強力な資金バックアップがある。村上市には、あなたが安心して挑戦できる舞台がすでに整えられています。
「いつか自然の中で生きてみたい」。その「いつか」を、今に変えてみませんか?
対象要件の確認や、林業会社とのマッチングについては、村上市役所の「むらかみ暮らし推進課」や各都道府県の「林業労働力確保支援センター」が親身に相談に乗ってくれます。
まずは一度、週末を利用して村上の美味しい鮭を食べに、そして美しい森と海を見に来てください。その小さな旅が、人生を変える第一歩になるはずです。